静岡県で相続手続きをするには
「相続をすることになったけれど、静岡ではどのように手続きをすればいいのだろう?」「静岡に住んでいる人はどんなふうに相続を行っているのだろう?」と疑問に思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、静岡県の遺産相続の実態や手続きの方法をご紹介します。
静岡県の不動産事情
まずは相続財産の大きな割合を占める不動産事情から見ていきましょう。
2019年の公示地価の都道府県ランキングで、静岡県は全国13位となっています。坪単価平均は29万7,149円。特に静岡市・浜松市・三島市は価格が高めです。
また、静岡県では持ち家率が約68%(平成25年時点)となっており、相続の際には不動産の名義変更が必要になる方も多いでしょう。
不動産の評価は相続税申告の必要性を見極める上でも重要になりますが、評価の仕方はかなり複雑です。一度税理士や不動産鑑定士などに相談すると良いでしょう。
静岡県の預貯金事情
つづいて預貯金について見ていきましょう。
静岡県の二人以上世帯の1世帯あたりの貯蓄額は15,552,000円と高めです。
静岡県の方がメインバンクとして使うことの多い金融機関としては、
- 静岡銀行(シェア38.7%)
- 浜松いわた信金(シェア10.7%)
- 清水銀行(シェア6.9%)
- スルガ銀行(シェア5.6%)
- 三島信金(シェア5.2%)
などが挙げられます。被相続人の口座がどこにあるかわからないという場合は、まずこうした代表的な金融機関を探してみると良いでしょう。
静岡県の相続税事情
静岡県の相続税事情はどうでしょうか。
静岡県全体で、相続税の課税割合は9.6%となっており、全国では5位となっています。全国平均は8.1%ですので、静岡県の課税割合はかなり高めといえます。
静岡にお住まいの方は、「相続財産は預貯金しかなく、基礎控除額も絶対に超えない」という場合以外、他人事と思わず一度専門家に試算をしてもらったほうが安心でしょう。実際に相続税申告の対象となった場合には、税理士に申告を依頼するのが一般的です。
負債やトラブルのあるときは
次に、相続で負債やトラブルの可能性がある場合の対処法を確認しておきましょう。
負債があるとき
相続対象のマイナスの財産(負債)がプラスの財産を上回ってしまうときは、相続放棄という手段を選ぶことができます。
相続放棄は、相続開始を知ったときから3カ月以内に家庭裁判所で申述を行わなければなりません。被相続人や申述人の戸籍、放棄の申述書を用意する必要があり、期限内に確実に放棄を完了するためには司法書士に依頼をするのがおすすめです。
トラブルがあるとき
相続にあたって親族間で争いが起きている、いわゆる「争族」になってしまっている場合には弁護士に相談しましょう。
弁護士への相談は高額なイメージがあるかもしれませんが、いい相続では初回相談無料の弁護士のご紹介も可能です。一度ご相談されると良いでしょう。
自宅などで遺言書を見つけたら
被相続人の遺言書が見つかった場合はどうしたらいいのでしょうか。
遺言書が発見されたら、遺言書の種類によっては家庭裁判所で「検認」という手続きをする必要があります。検認とは、相続人に対して遺言の存在・内容を知らせ、その内容を明確にして遺言書の偽造や変造を防ぐための手続きです。
普通方式の遺言書には、次の3つの種類があります。
- 公正証書遺言:公証人が筆記し、公証役場で原本が保管される
- 自筆証書遺言:被相続人が自筆し、自宅などで保管される(2019年の法改正後は法務局に預けることも可能)
- 秘密証書遺言:被相続人が作成して公証役場に持参し、遺言の存在を証明してもらう
このうち、検認が必要なのは自筆証書遺言と秘密証書遺言。これらが見つかった場合には、勝手に開封せず家庭裁判所に提出をしましょう。
静岡県で相続手続きを行う方へ
相続手続きは意外と煩雑で期限の設けられているものもあり、多くの方が苦労されます。また、必要な手続きもケースによって様々で、「我が家の場合はどの手続きが必要なの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
いい相続では、「自分の場合に必要な手続きを知りたい」「相続税申告が必要か判断してほしい」「手続きの代行を依頼したい」といった様々なご要望にお応えする専門家をご紹介しています。
初回面談は完全無料ですので、少しでも疑問のある方はお気軽にご相談ください。お近くの相続に強い弁護士・司法書士・税理士・行政書士をご紹介いたします。
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