本当に満足のいく解決を。メリットのみでなく、想定しうるデメリットも踏まえ、すべての案件を大切に取り扱う
「依頼者さんの要望に合わせて、柔軟に対応することが重要だと考えています。」と話してくださった海江田 誠弁護士。依頼者さんとの面談も、できるだけ対面でたくさん話を聞くようにしているそうです。
今回は、海江田先生の相続の印象的な事例や、弁護士を目指した理由、解決のために心掛けていることを伺いました。
相続の案件はなかなか解決しない
―相続の案件は、普段からどのくらい受けていますか?
割合としては全体の10%くらいです。多いわけではありませんが、今も5件くらい抱えています。相続案件は解決に時間がかかるので、一つひとつじっくり取り組んでいる感じですね。当然ですが相続は感情が絡んだ問題ですので、金額だけでは解決しないことが多いんです。
相続案件は今後もたくさん受けたいと思っています。相続って誰しも当事者になりえる問題ですよね。多くの人が直面する問題ですから、解決のお手伝いができたらと考えています。
相続以外の案件としては交通事故、離婚、破産や債権回収などですね。一般民事事件を多く取り扱っています。
認知症の親に作らせた遺言書の無効を争った事例
―これまで海江田先生が担当した中で、印象的な事例はありますか?
遺言書の無効を争った事例で印象に残っているものがあります。公証役場で作成した公正証書遺言なんですが、認知症の親御さんを連れ出して、相続人の一人が遺産を独り占めする内容の遺言書を作成させてしまったんです。
依頼者さんは、その遺言によって遺産がもらえなくなった方です。遺言書があったことは、親御さんが亡くなってから知ったようです。そして、その親御さんは認知症だった。自分に不利な内容の遺言書であったため不信感を抱いたわけです。
実際、勝手に遺言書を作られても、離れて暮らしている相続人にとってはわかりませんからね。
遺言書の作成方式はいくつかあるのですが、このように公正証書遺言だと無効を訴えるのは難しいんです。公正役場で公証人という専門家が作成したものですから。遺言書作成の際に、認知症であることは公証人にバレないようにしたようです。
そのため、解決までに3年くらいかかりましたが、依頼者さんが納得できる金額をもらうことができました。
裁量を持てる仕事として、弁護士を選んだ
―先生が弁護士を目指そうと思ったきっかけはありますか?
まず、裁量権のある仕事がしたかったんです。なのでビジネスマンではなく、弁護士を選びました。大学も法学部だったので、周りも弁護士を目指す人が多かったですね。
弁護士になって良かったことは、やはり自分のしたことが依頼者さんのためになっていると実感できることですね。自由に仕事もできてますし、とてもありがたいなと思っています。
司法試験に合格して弁護士となりましたが、今思えば裁判官になっても良かったかもしれません。もちろん弁護士としての仕事に誇りを持っていますが、裁判官の公正な判断を下す仕事は、こちらから見ていても格好良いと思います。
―ちなみに先生は、どうしてこちらの事務所に入所されたんですか?
私がパートナー弁護士として所属している扶桑第一法律事務所は、昔はマンションタイプの弁護士事務所だったんです。弁護士一人につき一部屋借りていて。自由で良いなあと思って入りました。
今は普通のオフィスになったので、他の弁護士とも毎日顔を合わせるようになりました。相談などもしやすくなったので、これはこれで良かったかなと思っています。
依頼者一人ひとりの要望をしっかり聞くことが大事
―海江田先生は案件を解決するうえで、配慮していることはありますか?
依頼者さんの考えが一番重要なので、そこはきちんと尊重するようにしています。弁護士が出しゃばっても最善の解決には繋がりません。解決の仕方についても「早く裁判を終わらせたい」「結果に妥協したくない」などの依頼者さんの希望に合わせて、弁護士が対応するようにしています。
私の感覚ですが、弁護士に依頼する方は結果を重視する人が多いように感じます。もし法律的に勝ち目がなかったとしても、ご本人の主張は相手方に伝えるようにしています。そうすることで意外な展開やヒントが出てくることもありますし、最終的に納得して解決できるように感じます。
―依頼者さんが納得できる解決にこだわっているんですね。最後に、相談を検討している方へのメッセージをお願いします。
そうですね、早めにご相談いただけると良いと思いますね。特に相続では、相続放棄や遺留分侵害額請求には期限があるんです。通帳の履歴も見られる年数の単位が決まっています。迅速な解決のためにも、まずはお気軽に事務所にお越しくださいね。
―ありがとうございました!
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