注目のQ&A

1500万円の相続で相続税はいくらくらいになりますか?

質問者:H.S

両親健在で3人兄弟ですが、父の余命が半年と宣告されました。田舎なので家の価値はほとんどなく財産は預金の1億円程度なので私の取り分は1500万円程度だと思いますが相続税はいくらくらい払うことになるでしょうか?

  • 回答:遺産相続なび

    相続税の計算はいくつものプロセスを経て行う、かなり複雑なものになっています。適用できる控除なども考慮していかなくてはならないため「〇〇円相続するからいくら」と単純に決めつけることはできないのですが、相談者のケースを前提に計算方法を確認してみましょう。

    ◎課税価格の総額を計算する

    まずは各人の課税価格を求めます。相談者の例ではこのまま遺言書等がなければ妻と子供3人のみとなるでしょうが、第三者への遺贈がある場合はそれらも含まれます。要するに、相続財産を取得した人はすべてカウントするのです。 本来の相続財産の他に、みなし相続財産(死亡保険金)があればそれもプラスします。
    また、その中で「非課税財産(死亡保険金の非課税金額として500万円×法定相続人の数までが認められています)」があればそれを差し引きます。さらには「相続時精算課税」を使って行った贈与や、相続開始前3年以内に行われた被相続人(亡くなった人)からの贈与をプラスします。

    ◎相続税の総額を計算する

    相談者の場合、(他にみなし相続財産や贈与等の事情がないものと考えると)正味の遺産額は1億円です。そして、そこから「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」の「基礎控除」を差し引きます。 相談者の場合は法定相続人が4人ですから1億円-5,400万円=4,600万円が「課税遺産総額」となります。 これを法定相続分で分けると次のようになります。
    妻(A) 4,600万円×1/2=2,300万円
    長男(B) 4,600万円×1/6=766万円(わかりやすくするため端数をカットしています)
    二男(C) 4,600万円×1/6=766万円
    三男(D) 4,600万円×1/6=766万円 これを「相続税の速算表」による税率を参考にして計算すると次のようになります。
    Aの算出税額 2,300万円×15%-50万円=295万円
    Bの算出税額 766万円×10%=76万円
    Cの算出税額 766万円×10%=76万円
    Dの算出税額 766万円×10%=76万円
    そして、これらの算出税額を合計します。
    295万円+76万円+76万円+76万円=523万円(相続税の総額)

    ◎各人の納付税額を計算する
    上記の総額を、各人が実際に取得した財産の価額に応じて各人に振り分けることになりますが、振り分けた金額に対し、もし「相続税の2割加算」の対象者(兄弟姉妹、孫など)であればそこに足す、また、税額控除が適用できる人はするなどの調整をしていくことで最終的な税額を出すことになります。
    たとえば配偶者は「配偶者の法定相続分相当額」「1億6,000万円」のどちらか多い金額までは相続税がかからないことになっています。 このように、相続税の計算は過程が複雑でどこか一つの過程を間違えるとすべてが間違えてしまいますので、計算は必ずプロの税理士に依頼するようにしたいものです。

    関連記事 ・相続税 ・相続財産

【カテゴリー】

  • 遺産分割
  • 相続税

教えて!相続 ー人気ランキングー一覧