相続経験者に聞いた【千葉県】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開！更新日: 2025年3月7日

記事についての注意事項

本記事の内容は、原則、記事執筆日（2025年2月19日）時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

相続手続き

千葉県の相続の傾向

相続財産の総額は相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が32.61%と最多だったものの、1億円以上～2億円も15.22%と多い
専門家に支払った金額は20万円未満に収まる割合が半数
専門家に依頼していない割合は37.50%

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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。

本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に千葉県にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。

相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。

相続財産の総額・内訳
相続人の人数と被相続人との続柄
手続きにかかった期間
専門家依頼の有無や報酬額
情報収集の方法
千葉県に住む人の相続で大変だったこと
まとめ

相続財産の総額・内訳

千葉県に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が最多で、32.61%となりました。

次いで1億円以上2億円未満が15.22%、3,000万円以上～4,000万円未満が15.22%、2,000万円以上～3,000万円未満が13.04%、1,000万円未満と5,000万円以上～8,000万円未満が同じく8.70%です。

4,000万円以上～5,000万円未満が6.52%となりました。

全体と比較すると1,000万円以上～2,000万円未満の割合は同程度ですが、1億円以上～2億円未満の割合が多いことがわかりました。

相続財産の内訳

千葉県の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が33.65%と最多、次いで土地・建物が32.69%でしたが、ほぼ同じとなりました。

それに続き生命保険が17.31%、有価証券・投資信託など金融商品が7.69%、自動車が3.85%、山林・農地が2.88%となりました。

現金・預貯金と土地・建物を相続する人が多く、全体のデータを見ても主要な相続財産であることが読み取れます。千葉県に住む人の相続では、生命保険が相続財産だった人がより多いことがわかりました。

土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。

相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。

相続人の人数と被相続人との続柄

千葉県の相続では、相続人3人が41.30%と最も多く、次いで2人が32.61%、1人が17.39%、4人が2.17%、5人以上が6.52%となりました。

相続人3人と2人をあわせて73.91％と過半数を超えることから、千葉県の相続において相続人は2～3人が一般的だと言えます。ただし、相続人が一人の場合も全体より6％ほど高い結果となりました。

被相続人から見た相続人との続柄

千葉県の相続について、被相続人（亡くなった人）から見た相続人との続柄は、子が他より圧倒的に多く59.68%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。

次いで配偶者が19.35%、兄弟・姉妹が14.52%、孫が3.23%となりました。

少ないものとしては父・母と甥・姪が同じく1.61%となりました。

手続きにかかった期間

千葉県に住む人の相続手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く34.78%でした。次いで3か月～6か月未満が32.61%、6か月～9か月未満が10.87%、9か月～1年未満が15.22%となりました。

したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の93.48%と、1年かからず手続きが完了する場合が大多数のようです。

1年以上かかった人の割合の少なく、相続税申告も被相続人が死亡したことを知った日（通常の場合は、被相続人の死亡の日）の翌日から10か月以内にしなければいけないため、1年以内に手続きを終える人が多いと言えます。。

専門家依頼の有無や報酬額

相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く37.50%でした。次いで税理士が14.58%、行政書士が6.25%、弁護士が4.17%となりました。

その一方、専門家に依頼していない割合は37.50%でした。したがって千葉県の６２．５０%が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。

専門家の中では弁護士の割合が最も少なく、相続争いや調停などをした人は少ないようです。

専門家に依頼した内容

実際に専門家に依頼した相続手続きの内容としては、相続登記が最も多く13.98%でした。次いで相続税申告と戸籍収集が同じく11.83%、遺産分割協議書の作成が10.75%と続きます。

専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。特に相続税申告は相続税の計算を正確に行わなければならず、控除なども含めて計算しなければなりません。一般の人には難しいことが多いでしょう。

専門家に支払った金額

専門家に支払った金額のアンケートでは、～10万円未満と10万円以上～20万円未満が最も多く25.00%でした。

また、次に多いのが100万円以上で10.71%と、高額なものが続きました。これは相続税申告を依頼した人が支払ったと思われます。相続税申告の専門家報酬は遺産額に応じて設定される場合が多いからです。

それに続いて20万円以上～30万円未満、40万円以上～50万円未満、50万円以上～60万円未満、60万円以上～70万円未満は7.14%と同じでした。千葉県に住む人の相続手続きで専門家に支払った金額は、低額が高額かで二極化するようです。

また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。

どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。

専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い？費用はどのくらい？【行政書士監修】」を参考にしてください。

情報収集の方法

相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、司法書士事務所が最も多く28.26%でした。

次に多いものがインターネット検索で19.57%でした。税理士事務所が13.04%、家族・親戚が8.70%、行政書士事務所と法務局が6.52%と続きました。

相続の情報収集に関しては、専門家事務所かインターネット検索かで分かれるようです。

千葉県に住む人の相続で大変だったこと

千葉県の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が21.10%と最多となりました。また「時間がかかる」「情報収集」が同じく15.60%、「手続き先が複数」が12.84%と続きます。

このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。

実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。

平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。

戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本（戸籍全部事項証明書）の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。

まとめ

相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。

今回は千葉県の相続について解説しました。情報収集で最も役に立ったものの割合は圧倒的に司法書士事務所が高いものの、インターネット検索を役に立ったという人も多いことがわかりました。

また千葉県の人の相続はインターネット検索を始めとしたいろんな手段で情報収集をおこなう傾向が見られます。

相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。

いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。

アンケート対象者のデータ

年代割合

40代	13.4%
50代	24.4%
60代	38.1%
70代	22.4%
80代	1.7%

居住地割合

北海道・東北	15.1%
関東	22.0%
中部	20.8%
関西	15.7%
中国・四国	13.4%
九州・沖縄	13.0%

職業割合

会社員	19.9%
経営者・役員	4.0%
公務員	4.3%
派遣・契約社員	6.1%
自営業・自由業	10.0%
専業主婦／主夫	16.2%
パート・アルバイト	11.9%
無職	26.6%
その他	0.9%

亡くなった方（被相続人）

配偶者	6.9%
父・母	82.4%
祖父・祖母	2.7%
兄弟・姉妹	3.7%
叔父・叔母	3.1%
子	0.5%
甥・姪	0.1%
いとこ	0.1%
その他	0.6%

相続人の人数

1人	11.4%
2人	34.8%
3人	36.4%
4人	11.9%
5人以上	5.5%

相続財産の金額

1,000万円未満	13.2%
1,000万円以上～2,000万円未満	33.6%
2,000万円以上～3,000万円未満	13.0%
3,000万円以上～4,000万円未満	10.6%
4,000万円以上～5,000万円未満	5.4%
5,000万円以上～8,000万円未満	9.2%
8,000万円以上～1億円未満	2.4%
1億円以上2億円未満	8.1%
2億円以上	0.9%
無回答	3.7%

調査概要

調査期間	2024/12/16～2024/12/26
調査対象者	過去4年以内に手続きを経験された方（現在手続き中の方も含む）
調査方法	インターネット調査
有効回答数	1,851名
調査主体	いい相続（株式会社鎌倉新書）