相続経験者に聞いた【兵庫県】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開！更新日: 2025年3月7日

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本記事の内容は、原則、記事執筆日（2025年2月20日）時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

相続手続き

兵庫県の相続の傾向

相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が最多で37.97%となり、全国と比較して5%ほど高い
相続人1人となる場合が20.00%と全国に比べて9%ほど高い
専門家に支払った金額は10万円未満が最も多く23.08%で、次に70万円以上～80万円未満が15.38%

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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。

本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に兵庫県にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。

相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。

相続財産の総額・内訳
相続人の人数と被相続人との続柄
手続きにかかった期間
専門家依頼の有無や報酬額
情報収集の方法
兵庫県に住む人の相続で大変だったこと
まとめ

相続財産の総額・内訳

兵庫県に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が最多で、37.97%となりました。

次いで2,000万円以上～3,000万円未満が12.66%、1,000万円未満と3,000万円以上～4,000万円未満が11.39%、5,000万円以上～8,000万円未満が8.86%です。

4,000万円以上～5,000万円未満が6.33%、8,000万円以上～1億円未満と1億円以上～2億円未満が5.06%となりました。

兵庫県に住む人相続財産総額の特徴として、1,000万円以上～2,000万円未満の割合が全体よりやや高くなりました。

相続財産の内訳

兵庫県の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が34.43%、次いで土地・建物が33.33%と、ほぼ同じとなりました。

それに続き有価証券・投資信託など金融商品が12.57%、生命保険が10.38%、自動車が2.73%、山林・農地が4.92%となりました。

全体と比較すると金融商品の割合が高く、兵庫県に住む人の特徴と言えそうです。それに対し生命保険の割合はやや低いことがわかりました。

現金・預貯金と土地・建物をあわせて67.76%であり、主要な相続財産であることが読み取れます。

土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。

相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。

相続人の人数と被相続人との続柄

兵庫県の相続では、相続人2人が36.25%と最も多く、次いで3人が32.50%、1人が20.00%、4人が6.25%、5人以上が5.00%となりました。

兵庫県の相続において相続人は2～3人が一般的のようですが、1人の割合も全体に比べ9%程多いことがわかりました。

被相続人から見た相続人との続柄

兵庫県の相続について、被相続人（亡くなった人）から見た相続人との続柄は、子が他より圧倒的に多く64.42%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。

次いで配偶者が14.42%、兄弟・姉妹が9.62%、甥・姪が2.88%となりました。孫が1.92%でした。遺産分割協議には相続人全員が参加する必要があるため、誰が相続人となるか把握する必要があります。

手続きにかかった期間

手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く32.91%でした。次いで3か月～6か月未満が31.65%、6か月～9か月未満が18.99%、9か月～1年未満が6.33%となりました。

したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が89.87%と多いようです。

その一方、1年半～2年未満が6.33%、2年以上～3年未満、3年以上～5年未満、5年以上～10年未満がいずれも1.27%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。

専門家依頼の有無や報酬額

相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く20.93%でした。次いで税理士が12.79%、行政書士が10.47%、弁護士が5.81%となりました。

その一方、専門家に依頼していない割合は46.51%でした。したがって兵庫県に住む人の半数以上が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。

専門家に依頼した内容

実際に専門家に依頼した相続手続きの内容としては、相続登記が最も多く15.89%でした。次いで相続税申告が11.92%、遺産分割協議書の作成と戸籍収集が8.61%と続きます。相続関係説明図と作成と相続財産目録の作成がそれぞれ7.95%、相続財産調査と銀行解約が7.28%と、いろいろな手続きが依頼されていることがわかります。

専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。特に相続税申告は相続税の計算を正確に行わなければならず、控除なども含めて計算しなければなりません。一般の人には難しいことが多いでしょう。

専門家に支払った金額

専門家に支払った金額のアンケートでは、～10万円未満が最も多く23.08%でした。

次に多いのが20万円以上～30万円未満で17.95%、10万円以上～20万円未満で15.38%でした。

また70万円以上～80万円未満が15.38%でした。高額な専門家報酬については税理士に相続税申告を依頼した人が支払ったと思われます。相続税申告の専門家報酬は遺産額に応じて設定される場合が多いからです。

また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。

どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。

専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い？費用はどのくらい？【行政書士監修】」を参考にしてください。

情報収集の方法

相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、インターネット検索が最も多く20.25%でした。

次に多いものが司法書士事務所で17.72%でした。法務局、税理士事務所、行政書士事務所が同じく7.59%でした。葬儀社は6.33%でした。

あらゆる媒体から情報収集をおこなったとわかりますが、まずはインターネット検索で相続の情報を集める人が多いようです。

兵庫県に住む人の相続で大変だったこと

兵庫県の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が21.99%と最多となりました。また「時間がかかる」が14.66%、それとほぼ同じで「情報収集」「手続き先が複数」が14.14%となりました。「相続人同士の連絡」も13.09%と高いです。

このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。

実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。

平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。

戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本（戸籍全部事項証明書）の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。

まとめ

相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。

今回は兵庫県の相続について解説しました。1年未満で相続手続きが終わる場合が89.87%でかなり多いことがわかりました。

また兵庫県の人の相続はインターネット検索を始めとしたいろんな手段で情報収集をおこなう傾向が見られます。

相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。

いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。

アンケート対象者のデータ

年代割合

40代	13.4%
50代	24.4%
60代	38.1%
70代	22.4%
80代	1.7%

居住地割合

北海道・東北	15.1%
関東	22.0%
中部	20.8%
関西	15.7%
中国・四国	13.4%
九州・沖縄	13.0%

職業割合

会社員	19.9%
経営者・役員	4.0%
公務員	4.3%
派遣・契約社員	6.1%
自営業・自由業	10.0%
専業主婦／主夫	16.2%
パート・アルバイト	11.9%
無職	26.6%
その他	0.9%

亡くなった方（被相続人）

配偶者	6.9%
父・母	82.4%
祖父・祖母	2.7%
兄弟・姉妹	3.7%
叔父・叔母	3.1%
子	0.5%
甥・姪	0.1%
いとこ	0.1%
その他	0.6%

相続人の人数

1人	11.4%
2人	34.8%
3人	36.4%
4人	11.9%
5人以上	5.5%

相続財産の金額

1,000万円未満	13.2%
1,000万円以上～2,000万円未満	33.6%
2,000万円以上～3,000万円未満	13.0%
3,000万円以上～4,000万円未満	10.6%
4,000万円以上～5,000万円未満	5.4%
5,000万円以上～8,000万円未満	9.2%
8,000万円以上～1億円未満	2.4%
1億円以上2億円未満	8.1%
2億円以上	0.9%
無回答	3.7%

調査概要

調査期間	2024/12/16～2024/12/26
調査対象者	過去4年以内に手続きを経験された方（現在手続き中の方も含む）
調査方法	インターネット調査
有効回答数	1,851名
調査主体	いい相続（株式会社鎌倉新書）