相続経験者に聞いた【神奈川県】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開！更新日: 2025年3月7日

記事についての注意事項

本記事の内容は、原則、記事執筆日（2025年2月20日）時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

相続手続き

神奈川県の相続の傾向

相続財産の総額は相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が23.08%で、次に1億円以上2億円未満が20.00%と高額な場合も多い
被相続人（亡くなった人）から見た相続人との続柄は子が半分以上を占め53.33%だが、配偶者も24.44%を占める
専門家に支払った費用は100万円以上が16.22%と多い

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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。

本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に神奈川県にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。

相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。

相続財産の総額・内訳
相続人の人数と被相続人との続柄
手続きにかかった期間
専門家依頼の有無や報酬額
情報収集の方法
神奈川県に住む人の相続で大変だったこと
まとめ

相続財産の総額・内訳

神奈川県に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が最多で、23.08%となりました。

次いで1億円以上2億円未満が20.00%、5,000万円以上～8,000万円未満が15.38%、1,000万円未満が13.85%となりました。2,000万円以上～３,000万円未満が10.77%、3,000万円以上～4,000万円未満が9.23%です。

4,000万円以上～5,000万円未満と8,000万円以上～1億円未満が同じく3.08%となりました。

全体と比較すると、相続財産1億円～2億円、5,000万円以上～8,000万円の割合がかなり高く、高額な遺産を相続した人も多いようです。

相続財産の内訳

神奈川県の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が35.37%と最多、次いで土地・建物が31.10%でほぼ同じでした。

それに続き生命保険が14.02%、有価証券・投資信託など金融商品が10.37%、自動車が4.88%、山林・農地が3.05%となりました。

電子マネーや仮装通貨を相続した人はほとんどいませんでした。

現金・預貯金と土地・建物をあわせて66.46%であり、おこなう主要な相続財産であるようです。さらに神奈川県に住む人は生命保険や金融商品を相続する割合が全体より高い傾向があります。

土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。

相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。

相続人の人数と被相続人との続柄

神奈川県の相続では、相続人2人が35.38%と最も多く、次いで3人がほぼ同じで33.85%、1人が16.92%、4人が10.77%、5人以上が3.08%となりました。

相続人3人と2人をあわせて69.23％と約7割となることから、神奈川県の相続において相続人は2～3人が一般的だと言えます。また相続人が一人の場合も全体と比べて多いようです。

被相続人から見た相続人との続柄

神奈川県の相続について、被相続人（亡くなった人）から見た相続人との続柄は、子が半分以上を占め53.33%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。

次いで配偶者が24.44%、兄弟・姉妹が13.33%、父・母と甥・姪が同じく3.33%となりました。孫は2.22％でした。

手続きにかかった期間

手続きにかかった期間は3か月～6か月未満が最も多く36.92%、3か月未満が27.69%でした。ここまでで6割以上を占めますが、次いで、6か月～9か月未満が7.69%、9か月～1年未満が12.31%、となりました。

したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の84.62%と、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。

その一方、1年～1年半未満が7.69%、1年半～2年未満が3.08%、3年以上～5年未満が1.54%、5年以上～10年未満が3.08%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。

専門家依頼の有無や報酬額

相続手続きで依頼した専門家は司法書士と税理士が同じく22.78%でした。次いで行政書士が11.39%、弁護士が6.33%となりました。その他は1.3%でした。

その一方、専門家に依頼していない割合は35.44%でした。したがって神奈川県に住む人の6割以上が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。

専門家に依頼した内容

実際に専門家に依頼した相続手続きの内容としては、相続登記が最も多く14.39%でした。次いで戸籍収集が12.12%、相続財産目録の作成が11.36%と続きます。相続財産調査と遺産分割協議書の作成が9.85%、遺産分割の話し合いと相続税申告が9.09%でした。

全体と比較すると、神奈川県に住む人は相続登記の割合がやや低く、その一方戸籍収集や相続財産目録の作成、相続財産調査などが全体より高いとわかりました。

専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。特に相続税申告は相続税の計算を正確に行わなければならず、控除なども含めて計算しなければなりません。一般の人には難しいことが多いでしょう。

専門家に支払った金額

専門家に支払った金額のアンケートでは、10万円以上～20万円未満が最も多く27.03%でした。次に～10万円未満が18.92%でした。

また、次に多いのが100万円以上で16.22%と、高額なものが続きました。これは相続税申告を依頼した人が支払ったと思われます。相続税申告の専門家報酬は遺産額に応じて設定される場合が多いからです。全体と比較しても神奈川県に住む人の相続は100万円以上が高いのが特徴的です。

また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。

どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。

専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い？費用はどのくらい？【行政書士監修】」を参考にしてください。

情報収集の方法

相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、インターネット検索が最も多く21.54%でした。

次に多いものが司法書士事務所で16.92%でした。税理士事務所が10.77%、行政書士事務所が7.69%と続きます。市区町村の窓口は6.15%でした。その次が不動産会社と銀行・証券会社、弁護士事務所が同じく4.62%でした。

その一方SNSやYouTube、法テラスやラジオなど、あらゆる媒体から情報収集をおこなったことがわかります。

神奈川県に住む人の相続で大変だったこと

神奈川県の相続で大変だったことという質問では、「時間がかかる」が19.46%と最多となりました。神奈川県の人は仕事などで手続きをする時間がないのかもしれません。また「必要書類が多い」が18.79%、「情報収集」が14.09%と続きます。

その他に「手続き先が複数」「金銭的な負担」「相続人同士の連絡」「遺産の中身や金額の確認」なども並びました。

このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。

実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。

平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。

戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本（戸籍全部事項証明書）の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。

まとめ

相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。

今回は神奈川県の相続について解説しました。神奈川県に住む人は、専門家に依頼した手続きは相続登記の割合がやや低く、その一方戸籍収集や相続財産目録の作成、相続財産調査などが高いとわかりました。

また神奈川県の人の相続はインターネット検索を始めとしたいろんな手段で情報収集をおこなう傾向が見られます。

相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。

いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。

アンケート対象者のデータ

年代割合

40代	13.4%
50代	24.4%
60代	38.1%
70代	22.4%
80代	1.7%

居住地割合

北海道・東北	15.1%
関東	22.0%
中部	20.8%
関西	15.7%
中国・四国	13.4%
九州・沖縄	13.0%

職業割合

会社員	19.9%
経営者・役員	4.0%
公務員	4.3%
派遣・契約社員	6.1%
自営業・自由業	10.0%
専業主婦／主夫	16.2%
パート・アルバイト	11.9%
無職	26.6%
その他	0.9%

亡くなった方（被相続人）

配偶者	6.9%
父・母	82.4%
祖父・祖母	2.7%
兄弟・姉妹	3.7%
叔父・叔母	3.1%
子	0.5%
甥・姪	0.1%
いとこ	0.1%
その他	0.6%

相続人の人数

1人	11.4%
2人	34.8%
3人	36.4%
4人	11.9%
5人以上	5.5%

相続財産の金額

1,000万円未満	13.2%
1,000万円以上～2,000万円未満	33.6%
2,000万円以上～3,000万円未満	13.0%
3,000万円以上～4,000万円未満	10.6%
4,000万円以上～5,000万円未満	5.4%
5,000万円以上～8,000万円未満	9.2%
8,000万円以上～1億円未満	2.4%
1億円以上2億円未満	8.1%
2億円以上	0.9%
無回答	3.7%

調査概要

調査期間	2024/12/16～2024/12/26
調査対象者	過去4年以内に手続きを経験された方（現在手続き中の方も含む）
調査方法	インターネット調査
有効回答数	1,851名
調査主体	いい相続（株式会社鎌倉新書）