高い実力と穏やかな笑顔で「弁護士は敷居が高い」を覆す弁護士
「いろいろな弁護士の中から、相性の良い先生を探してくださいね」と言ってくれたのは、樟葉法律事務所の三輪先生。
もともと裁判官を志していたものの、司法修習先の指導担当だった代表弁護士の勧めで弁護士になることを決心し方向転換した熱い一面も。今回は三輪先生の印象的な解決事例や、弁護士を探すときのポイントなどを伺いました。
目次
相続問題の依頼は、絶えずやってくる
―先生は多くの案件をご担当されてきたと思いますが、遺産相続の案件はどのくらい受けているのでしょうか?
そうですね…相続の依頼は絶えず受けていますよ。相続問題はひとつ一つが大きくなりがちなんです。争点が多かったり、話が大きくなるので。複雑な人間関係が関わってくると、解決までに時間がかかることもあります。結果として「常に相続の案件に関わっている」ということになりますね。
あと、依頼を受けた時点ですでに紛争が起きていることが多いですから。まずは「どこから手をつけて良いか。これから必要な作業は何か」と依頼者と話を進めながら見通しを立てていきますね。
相続の問題って、最初は行政書士さんや司法書士さんに依頼していて、弁護士に相談しないことが多いんですよ。話を進めていくなかで、「これは円満に解決できないな」となると、こちら(弁護士への相談)に来てくださいます。
でも…できれば、早めに弁護士のもとに相談に来てほしいですね。その方が早く解決しますし、結果も変わってきますから。
―相続の依頼は、どのような方から受けることが多いですか?
相続問題を抱えている方は、60代前後の方が多いですね。自治体や弁護士会の相談会から、うちの事務所に来ることあります。離婚問題や交通事故などと比べると、相続問題はインターネット経由の人は少ないですね。
きちんと証拠を提出し、事実を証明することが大事
ーこれまでに印象的な事例はありますか?
遺言書の無効を得られた事例
遺言書の無効の判決を得た事例が印象的ですね。亡くなった被相続人が直筆で書いた遺言書が有効か、無効かを争ったんです。
こういうのはレアケースなんですよ。最近はきちんとした形式の公正証書遺言が主流ですから。公正証書遺言が無効になる恐れはほぼありません。
自分で書いた遺言書を自筆証書遺言と言うのですが、その事例は、自筆証書遺言らしきもので、しかも加筆修正があったんですね。加筆修正には正しいやり方があるのに自己流でやってしまっていて、加筆修正のやり方として正しいのかについて揉めたわけです。
遺言書って、そもそも書いた人が亡くなっているから、有効か無効かひと目でわかるように決まっているのですよ。そのルールに則っていない場合は無効となります。
「こう書かれているから、ルールに則っていないので無効です」と根拠をきちんと示したので、遺言書は無効の判決をもらうことができました。向こうは「遺言書は有効である」と争ってきましたが、こちらの主張が通りましたね。これで訴訟は解決です。
ただその後、遺言書がなかったという前提で遺産分割調停を始めましたが…。
遺産分割で紛争のあった事例
他の相続人から「被相続人の預貯金を勝手に引き出している」と言われ、遺産分割調停を申し立てられた事例も印象に残っています。やはり、こういう出金関係の事例は多いですね。「兄弟に遺産を取られた」と言って相談に来る方も多いですよ。
出金については、きちんと説明できるかに尽きます。時系列に沿って、使途を証明できる資料を用意していくんです。金融機関の取引を約10年分照合したり、結構時間がかかりますね。
相続トラブルは、相続人同士の長年の恨みが蓄積して根が深いことも多いです。お金だけでは解決できない、気持ちの問題もあります。結局、弁護士に頼みに来るのはそういう事案が多い。代理人として、他者と法的な交渉ができるのは弁護士だけですからね。
自分に合う弁護士を選ぶことが大切
―相続問題は解決までに時間がかかると伺いましたが、やはり弁護士との相性も大事になりますか?
そうですね、大事だと思います。相続問題がただでさえストレスなのに、弁護士との関係で悩むのは不毛なことです。
あくまで私の考えですが、初回相談が無料だったら何件かあたってみても良いと思います。うちは全然かまいませんし、今はそういうやり方もありますから。インターネットである程度情報を集めてから、実際に会ってみると安心ではないでしょうか。今は弁護士を探すのに、インターネットを活用しない手はありません。
―三輪先生の事務所には、インターネットから来られる人は多いんですか?
うちは「インターネットを見て来ました」という方は多いですよ。事務所のホームページや検索サイト、ツイッターを見てくれてたり。嬉しいですよね。もっとSNSに力を入れたいんですが、弁護士としての本業との兼ね合いもありますからね…更新頻度はあまり高くありません。
司法修習で指導担当からの勧めを受け、裁判官から弁護士に方向転換
―三輪先生は、もともと弁護士を目指していたんですか?
いや、もとは裁判官を目指して司法試験を受けたんですよ。そして大阪で司法修習生をしているとき、指導してくれた先生が熱心に弁護士になることを勧めてくれて。迷ったんですが弁護士になろうと決めて、その先生の事務所に就職しましたね。
司法修習を始めた頃は弁護士になることは考えていなかったので、新たに学ぶことが多く大変でしたが…。弁護士に変えたことは良い判断だったと思っています。
―裁判官には、どうしてなりたいと思っていたんですか?
母が家庭裁判所の調査官だったんです。だから小さいときから裁判所は身近な存在でした。調査官への興味は薄かったんですが、裁判所で働く裁判官になりたいと思って。
「加害と被害者の両者の主張を聞いて真相を明らかにする、そして公正な判決を下す」この裁判官の仕事に憧れを持っていたんです。
今は弁護士業務のほかに行政不服審査専門員として、行政機関内で裁判官と似たような仕事をしていますよ。
―代表弁護士からの印象的な教えはありますか?
先輩からは10割のもの時間をかけてやるのではなく、8割をスピーディーにやることを教わりました。依頼者が求めているのは迅速な解決だと思いますし、生きている人にとって時間は大切ですから。弁護士ばかりが完ぺきな結果に固執しても仕方ありません。
さっきも言いましたが、紛争が起こっていること自体当事者にとって大変なストレスになりますからね。依頼者のメンタルは一番大事なところですから。
季節を感じられる、話しやすい相談スペース
―話しやすい雰囲気のために、何か工夫をしていますか?
そうですね。いろいろやっていますよ。今は相談スペースにお花のリースやフラワーアレンジメントを置いて、来訪者がリラックスできるようにしています。もうすぐクリスマスですから。季節を感じられるものを置いたりしています。話のきっかけにもなりますね。
弁護士に怖いイメージをもつ人は多いと思います。相談以外で弁護士に会ったことがある方も滅多にいらっしゃらないでしょうし。
そこを勇気を出して来てくださったんです。なので、まずはリラックスしてもらえれば。相談者自身の言葉も自ずと出てくるのではないのでしょうか。
―事務所の立地については、なにか狙いがありますか?
うちの事務所はさいたま地方裁判所の近くなんですよ。事務所の窓から見えます。それは結構便利かなと思いますね。相続放棄などのさまざまな手続きをしたり、必要書類を取りに行くのもすぐですから。弁護士にとって、裁判所は第二の職場だと思ってますので。
相談者へのメッセージ
やはり、早めに弁護士のもとへ相談に来てください。これはホームページにも書いてますが、声を大にして言いたいことです。当事者の不安感というのは、先が見えない、わからないことだと思います。
相談することで解決策が見えますし、気持ちもラクになるはずです。うちは初回無料相談もしていますし、気負わず何でも相談してくださいね。
―ありがとうございました。
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