「依頼者が気づいていない要望を弁護士が吸い上げる」法律の専門家として徹底的に利益を追求
「弁護士に支払った以上のものをお返しするようにしています」と、相談者の利益を徹底的に追求する加茂 大樹弁護士。相続や債務整理関係などの一般民事のほか、フィリピン人を中心とした外国人からの依頼も受けているそうです。
今回は遺産分割の印象的な事例や、弁護士としてのモットーなどについて伺いました。ぜひ、参考にしてください。
「お客様ですらお気づきでないかもしれない要望を弁護士が吸い上げ、その要望を形にし、実現を目指します。」と力強い言葉が印象的。幅広く一般民事分野に対応可能のほか、フィリピンの弁護士と提携を結び、在留資格認定証明書交付申請や外国籍の方の離婚事件等の代理業務も行っています。
加茂国際法律事務所
どのような案件でも、できるだけ断りたくない
―加茂先生は、これまでどのような依頼を受けてきましたか?
相談が来たものはほぼ何でも受けています。債務整理関係、交通事故、損害賠償…刑事事件も受けます。とりあえず相談がいろいろ来るのですが、せっかく相談していただいたのであまり断りたくないと思っています。
相続の案件は結構少ないです。10%くらいかな。でも相続の案件は解決までに時間がかかることが多いので、件数は少なくても関わっている期間は長いかもしれません。
―事務所名に「国際」とついていますが、外国人からの依頼もありますか?
はい。縁もあって5年前くらいからフィリピン人からの依頼を多く受けています。紹介で来ますね。離婚や子どもの認知、在留資格認定証明書交付申請などについての依頼が多いです。
外国籍の方はそちらの国の法律も見なければいけないので、注意することも多くなります。法律の文献や判例も外国語だったり。フィリピンには知り合いの弁護士もいるので、連絡を取りながら依頼を進めています。
相続人による財産の使い込みは多い
―これまで受けてきた相続案件で、印象的なものはありますか?
相続案件でも、例えば生前の預金の使い込みとかは割と多く受けてきました。自分のために相続人が親のお金を使っちゃっている事案ですね。同居している長男が生活費や子どものためにお金を使ったり、ましてや遊びというか、私用のためにお金を下ろしている場合もあります。しかも親の許可を取っていない。
こういった依頼は、遠方に住んでいる兄弟など、遺産を使い込まれた側から依頼を受けることが圧倒的に多いです。
解決としては、財産を使った本人に使途不明金の内訳の説明を求めます。交渉でダメなら裁判で請求をして、「どのくらいの金額をいつまでに下ろしたか」「何のために使用したのか」などを説明してもらう流れになりますね。使い込まれた側も疑っているので、交渉だとうまくいかずに裁判になるケースが多いと思います。
―相続の案件は、裁判になるケースが多いのでしょうか?
交渉だとどうにもならなければ、裁判所に移行したほうがスムーズに解決するパターンが多いので。裁判所に言われれば、さすがに相手方も従うほかないですからね。
相続案件は扱う遺産の金額も大きいし、長期化して依頼者のストレスになるくらいなら、裁判を行ってその判決に従ったほうが良いと思っています。
―相続案件が長期化すると、依頼者の精神的な負担も大きいですよね。
そうですね。なので、僕は弁護士にすべて丸投げしてほしいと思っているんです。自分でできる手続きも中にはありますが、基本的に自分が依頼された案件では弁護士にまかせてほしいと言っています。
むやみに期待させたり、無責任なことは言わない
―加茂先生が依頼者と話すときに、配慮することはありますか?
そうですね。弁護士ができること、できないことはあらかじめ伝えるようにします。依頼者の要望のうち、できないこともありますから。依頼者と話して「そういう要望は受けられない」「こういう見通しなる」というのは早めに伝えるようにしていて。
やはりそこは、お金をいただくわけですからね。安心できる弁護士じゃないと、お金を払おうと思わないですからね。一般の方が気づかない要望や、知らなかったこともお伝えするようにしています。
あと根拠にもとづいて、「いくらくらい取れそうか」っていうのもわかった段階で言うようにします。依頼者から渡された資料が多ければ、内容を見てだいたい予想ができますので。
遺産がどのくらい取れそうか、というのは財産の種類にもよりますね。不動産、車しかなければ法定相続分取れないこともある。預金だったら分けやすいですが。
不動産や車など分割しにくい遺産は、相続人の1人が相続する代わりに、ほかの相続人に預金を渡すようにしたりもします。そのあたりは依頼者と話して調整します。
―案件を解決するために、税理士などの士業と協力することはありますか?
必要に応じて司法書士、税理士などの士業と連携を取ることもあります。こっちもお願いされれば探したり。税理士は既にお客さんが依頼していることもあるんです。税金を払う必要がある人は、もめていなくてもとりあえず税金の話は進めないといけないですからね。
既に税理士が着手している部分はあえて触れず、お客さんから税理士さんの情報をもらったりして弁護士としてやるべきところに注力します。
依頼された以上、支払った費用以上のものをお返ししたい
―弁護士への相談を迷っている人へ、アドバイスをいただけますか?
悩むくらいならとりあえず相談に来れば良てほしいと思います。1人で悩んでいても解決しませんから。「とりあえず、まずは相談に行くか」くらいの気軽な感じで来てもらえれば大丈夫です。
相談で済むならそれで良いし、ホッとできますよね。1人で解決した気になっていても解決していないこともありますから。自分で調べてもわかること、わからないことあります。相談くらいで高いお金を取るわけじゃありませんから。
僕は相談だけでなく依頼をするなら、支払った費用以上のものはお返しするようにしています。やはりそこはプロの弁護士ですから。
「弁護士は敷居が高い」と思うかもしれませんが、必要以上にお金を取ることもしませんし、怖がらずに相談にきていただければと思います。
―ありがとうございました!
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