「依頼者さんのために費やす時間は惜しまない」常に依頼者目線で、相手への思いやりを忘れない
「弁護士になれたのは周りに恵まれていたのと、運です」と謙虚な姿勢が親しみを感じさせる島岡 雅之弁護士。「依頼者さんのお話を聞く時間は惜しみません。ついつい30分、1時間と延びてしまいます」とこっそり教えてくださいました。
今回は、そんな島岡先生の解決事例や配慮していることを伺いました。ぜひ、弁護士探しの参考にしてください。
三重県松阪市出身。東京の弁護士事務所で研鑽を積んだ後、2018年に冨田・島岡弁護士事務所に入所。依頼者の方々の未来を踏まえ、最善の解決のために奮闘している。趣味はサッカー、ランニングなど。
冨田・島岡法律事務所
目次
損害保険関係の案件を中心に、企業法務、相続や離婚など一般民事も取り扱う
―島岡先生は、普段どのような案件を取り扱っていますか?
損害保険会社との付き合いがあるので、交通事故を中心とした保険事故関係の案件が最も多いです。例えば、交通事故の案件であれば、私は交通事故の加害者の代理人として被害者側と交渉したり、適正な損害賠償金を提示したりします。円満な解決のためには、法律的に正しいことをぶつけるだけではいけませんので、「加害者」の代理人であることを忘れないように心がけています。
その他、企業法務や相続・離婚などの一般民事も広く取り扱っています。広告等を積極的に行っているわけではありませんので、顧問会社や知人からの紹介案件が中心です。「紹介できる弁護士いないかな?」と考えたときに、私のことが頭に浮かんだということだと思いますので、とてもうれしいと感じています。
土地の高騰により、数十年以上前の遺産分割の無効を主張された事例
―これまでで印象に残った相続の案件はありますか?
まだ東京で弁護士をしていた頃の話ですが、長男が父親から相続した土地を売るときに、相続当時から土地の価格が高騰していて、売却代金について、兄弟間で揉めた事例が印象に残っています。
私の依頼人は長男で、数十年くらい前に家業とそれに必要な土地や建物を相続したんです。その頃は「長男が全部受け継ぐ」のが当たり前の時代だったんですね。それに、私の依頼者は家業が抱える負債や両親の世話も引き受けていましたので、他の兄弟も納得していました。土地について、当時は誰も価値を見出していなかったんです。
しかし、長男が家業を引退して、事業を畳むために土地を売ろうとしたら、たまたまその価格が10倍以上に跳ね上がっていたんです。数億円になりました。驚きますよね、「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものです。
それを聞きつけた兄弟たちから、土地の売買代金の分配に関して、話合いを求められました。その話合いがこじれてしまい、双方が代理人を立てるという事態になってしまったというわけです。
―数億円はすごいですね!正直、他の兄弟の方の気持ちも少しわかる気がします…。
そうですね。私の依頼者も、他の兄弟の方の気持ちは理解していました。でも、私の依頼者としても、家業を引き継ぎ、数十年間苦労をされてきたわけですので、複雑な気持ちですよね。
相続問題では、このように気持ちの問題が絡んでくることも多く、「どうすれば上手く解決できるか」が重要になるんです。いくら法律的に勝っていたとしても、相手方が納得しなければ解決が長引いてしまいますし、兄弟であることは変わりませんから。
具体的にどのような解決になったかはお話できませんが、私の依頼者としては、納得のいく解決になったのではないかと思います。
「弁護士は夢のある職業」と思ったことが志すきっかけ
―弁護士を目指そうと思ったきっかけはありますか?
もともと父が自営業をしていたので、いつかは、自分も同じように自分で何かしたいなと思っていたんです。でも会社を立ち上げるほどの能力も行動力もなくて。それで、とりあえず資格を取っておけば、リスク小さく自由にやれるかなと安易に考えて、弁護士を思いつきました。そのくらいの気持ちです。本当は、もう一つ大きな出来事がありますが、めちゃくちゃ長くなるので、ここでお話するのはやめておきます(笑)
弁護士目指してみようかなと思ったときに、とりあえず、本屋さんに行ったんです。そこに「弁護士大全」みたいな本があって。著名な弁護士の先生の情報を集めた本だったんですけど。
ふと手に取って、たまたま開いたページに載っていた弁護士の先生が、超がつくほどの有名な弁護士の先生だったんです。月額顧問料が数十万円で、顧問会社が100社以上とか書いてあったんですよ。顧問料だけで月に数千万円、弁護士って夢のある職業だなと思いました。ちなみに、私がこの夢を実現させることが不可能であることは、すぐにわかりました。
それで、善は急げということで、すぐに弁護士試験を受けるための予備校の説明会に行ったんです。そこで、「法律科目は論理立てて考えることが大事だから、数学とか得意な人が向いているんです」って説明を受けて。もともと私は理系で、数学とかのほうが得意だったので、まんまと乗せられてしまいました。
―先生って結構ポジティブなんですね。当時の司法試験は難しかったですか?
難しかったですし、当時は、人生で一番勉強したと思いますが、つらかったという気持ちはあまりないですね。正直、僕は周りに恵まれていました。周りに勉強する人がいると、自然と自分も勉強するじゃないですか。
たまたま仲良くなった人達が優秀で勉強熱心で。自主ゼミに入れてもらい、朝一で勉強会をして、それから夜まで勉強して。そんな日々を続けていましたが、仲間がいると、それほど苦じゃないんですよね。試験自体は運で乗り切りました。
知り合いの弁護士と共同経営を行う
―こちらの事務所に所属した理由などはありますか?
以前は東京の弁護士事務所で働いていたんですが、3~4年ほど前にこちらに来て冨田 俊治弁護士と共同経営でやっています。
こっちに来た理由としては、地元が三重なので、三重に近いところで仕事がしたいと思っていたんです。
そんな折、冨田先生が声をかけてくださったんです。「島岡君が独立を考えているなら一緒にやらないか」って。一から弁護士事務所をスタートさせるためには色々と準備をしなければなりませんので、一緒にやらせてもらえたことは、とてもありがたいことでした。私みたいなものに大変気を遣ってくれていますし、本当に感謝しかありません。
5分話をすれば済むところを、30分でも1時間でも費やす
―島岡先生はとても話しやすい印象をもちましたが、依頼者さんと接する上で配慮していることはありますか?
仕事としてプラスにならないかもしれませんが、依頼者さんの話は時間をかけて聞くようにしています。正直、「必要なことだけ聞いて答えてもらえば事足りる」と考える先生もいるかもしれません。でも僕は何でも聞いてあげたいと思っています。
特に離婚案件や相続案件は、感情的な問題が絡むので、問題解決には直接関係のない話にもなるんです。5分くらいで終わるかなと思って始まった電話も、気付けば30分や1時間になっています。前に所属していた事務所でも「電話が長い」と言われたことがあり、自分でも長いと思っています。
でも、依頼者さんの立場で考えたら、弁護士に色々話を聞いてもらえると安心できると思うんです。コミュニケーションのためにも、いろんな話を共有していたほうがいいこともあると思いますし。
―思いやりをもって依頼者さんと接しているんですね。言いにくいことでも話せそうです。
依頼者さんのためにできることはやってあげたいと思っていて。それは僕のモットーでもあります。
弁護士の先生の中には、結構ドライな方もいるんですよね。事件を進めていくためには、一定の距離感を保ったほうがいい面もあるとは思いますが、私は、そのようにはできなくて。依頼者さんでもできること、例えば戸籍や書類を取りに行ったりするのも、こちらでできる限りやりますね。依頼者さんの負担を減らせればと思っています。
―依頼者さんも助かりますね。最後に、相談を迷っている人にアドバイスをお願いします。
「悩んでいることがあれば、気軽に、ご連絡ください。力になれるかは別としても、話は聞きますよ」と伝えたいです。
何かに悩んで、弁護士に相談しようかなと考えたとしても、「こんな相談して良いのかな」って気が引けてしまう方もいると思います。でも全然大丈夫ですので。気軽に連絡してもらえればと思います。
―ありがとうございました!
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