夢を諦めず再び弁護士の道へ。「先を見通して迅速な解決」で最良の法的サービスを提供
「弁護士が入った場合のメリットとデメリットをしっかりご説明することが大切なんです」と丁寧に話してくれた小師 健志弁護士。請求されている立場の依頼を中心に、さまざまな分野の案件を担当しているそうです。
弁護士になる前は農業をしており「弁護士になるまでに時間がかかったほう」と小師先生は言います。そんな先生の弁護士を目指したきっかけや、実際に解決した相続の事例について伺いました。ぜひ、参考にしてください。
「すべてのクライアントのために親身になって対応し、弊所と関わりを持って良かったと思ってもらうことのできる事務所」を目指し、池袋に代表弁護士の若井 亮弁護士と共に法律事務所を設立。また、令和元年9月に新橋オフィスも開設している。
弁護士法人若井綜合法律事務所
目次
相続案件を早期に解決へ導きたい
―小師先生は、相続の事例はどのくらい受けてきましたか?
ポータルサイトや事務所のホームページ、ご紹介などでご相談が来ますが、現在は年間15件程度お受けしております。今後はさらに力を入れていきたい分野です。
―「相続分野の案件をさらに力を入れていきたい」というのは、なぜでしょうか??
弊所でお受けする案件の多くは、どちらかというと交渉で早期に解決する案件が多いんです。相続は比較的時間がかかる案件なので、そうした交渉のノウハウを相続に生かすことで早期解決につながるのではないかと思いました。
また、弊所には不動産に強い弁護士や司法書士がおり、税理士とも密に連携ができます。不動産と相続税は相続案件で避けてとおれないことが多いため、事件の性質的にも相続分野は適性があると思います。
―相続以外だとどのような案件が多いんですか?
そうですね、基本的に金銭など何らかの請求をされている立場の方の案件が多いです。恐喝や脅迫、誹謗中傷、男女トラブルなどジャンル問わずやっています。
そういった意味では、遺留分を請求される案件などは今多く受けている案件と親和性があるので、これからたくさん受けていきたいですね。
相続が上に流れ、相続人の人数が膨れ上がった事例
―これまで印象に残っている相続の案件はありますか?
相続人の人数が数十人と、とても多かった事例は印象的でしたね。
弊所にご依頼される前に、別の事務所にご依頼されていました。ですが戸籍をたどって相続人を調べているうちに、たくさんの相続人がいることが判明し、その事務所では対応しきれなくなってしまい、弊所が引き取るようなかたちでお受けしたんです。
連絡がつかない相続人の方もおられたので、すぐに遺産分割調停を申立てました。結果的にお受けしてから1年かからずに終結できたのでよかったです。細かい手続きも多く、弁護士が介入することで迅速に解決できたと実感した案件でした。
地元で農業をしていたものの「もう一度弁護士に挑戦したい」と上京
―小師先生が弁護士を目指したきっかけは何ですか?
そんな大したものではありませんが、高校生のときに先生が「マイホームを建てるんだけど、いろいろ法律で決まりがあって大変なんだよね」と言って、行政の手続きや建築会社とのやり取りについてお話されたことですね。
そのときは少し興味を持った程度だったんですが、後にそれが頭の片隅に残っていて「法律って面白そうだな」と思ったんです。なので法学部に進学し、旧司法試験を受けることにしました。でもなかなか試験に受からず、一度完全にあきらめて、実家の農業をしていました
―農業をしていたんですか?
はい。お米や枝豆、きのこなどを作っていました。
―もう一度弁護士を目指そうと思われたのはなぜですか?
研修会のような場で、他の農家の方々が本当に嬉しそうに作物や機械の話をされるのをみて、自分も今後このくらいの高いモチベーションで農業をずっと続けていくことができるのか、少し考えてしまいまして。不安を感じたときに過去を振り返ってしまうじゃないですけど、弁護士にもう一度挑戦してみようと思ったんです。
それで半日勉強の時間をもらいながら、勉強を始めました。勉強道具もすべて捨てちゃってたんですけど、また買い直して。
―実際に弁護士になってみて、いかがですか?
そうですね、なって良かったと思います。なりたい職業になれたわけですし。合格するまでこれといった収入もなかったので、ご依頼いただいて、仕事をさせていただけてるだけでほんとにありがたいことだと思ってます。それと支えてくれた家族には感謝しかないです。
あくまで依頼者を主体として、弁護士が支える
―依頼者とお話するときに、配慮していることなどはありますか?
大きく2つあるんですけど、ひとつは依頼者が何を望んでいるかをしっかり聞くことですね。問題がこじれちゃっている根本の原因や、その方が重きを置いていることを把握するようにしています。
個人的な因縁とか、それが必ずしも法律的なことでなかったりするんですけど。できれば蔑ろにしたくないですね。弁護士がコントロールしうるべきことなのか、できなくてもどこまでお力添えができるのかは慎重に見極めるように心がけています。
もうひとつは、メリットとデメリットをきちんと説明することです。いろいろなルートがあるにしても、メリット・デメリットがありますから。そのうえで弁護士としての意見も申し上げもますけど、最終的にはご依頼者に決めてもらうようにします。
できないことも申し上げます、「ちょっとこれはお力添えができかねます」とか。そこはハッキリしておかないとトラブルの原因になりますので。
共同経営者として話し合い、依頼者も弁護士にとってもふさわしい事務所を目指す
―小師先生は事務所のパートナー弁護士として、事務所経営に携わっているんですか?
はい。代表弁護士の若井(若井 亮弁護士)と、もうひとりのパートナー弁護士と僕の3人で共同経営している形ですね。運営に関するお金の話や人事、どんな案件を受けるかなどを話し合って決めています。その他にも6名の弁護士が所属しています。
やはり一人ひとり得意分野が違うので、案件によって振り分けたり、ペアで担当する場合もありますね。
それから弁護士との相性も大事ですから。決して安くはないお金をいただくわけなので、ご自身に合う弁護士を選んでいただきたいですね。
―今後、所属弁護士を増やす予定はありますか?
そうですね、来年(2022年)中に3、4人くらい増やしたいなと思っています。あとは必要に応じて、という感じです。これだけ人数が増えるとかなり組織化しないといけなくて、そのあたりの環境も整えつつになります。あまり手を広げすぎると、一人ひとりが満足できる職場環境ではなくなってしまいますから。10年、20年先を見据えて安定的な経営をしたいと思っています。
相談者へのメッセージ
―最後に、弁護士への相談を検討している人にメッセージをお願いします。
相続に限ったことではないのですが、早めにご相談してください、ということですね。特に相続はもめ始めると2、3年解決までにかかってしまう場合もありますから。
弁護士に依頼することで早期に解決できたり、仮に時間がかかってもしっかり終結まで持っていくことができます。当事者同士だと話ができないこともあると思います。まずはお気軽にご相談してもらえればと思います。
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