相続税がかかるかどうか微妙なので税理士に相談しようと思っていますが、もしかからない場合でも税理士に対しての相談料が発生するものですか?
質問者:Y.T
税理士に相続税の相談をした場合、通常であれば相談料がかかります。ただ、現在では相談だけなら無料としている事務所もあるため、ウェブサイトや電話で確認してから出向くとよいでしょう。
通常、相談料は申告とは別にかかる
「相談料」というのは、それぞれの士業が自分の専門知識に基づいて相談者の質問に対する解決策などを提供することに対する対価といえます。 よって、相続税の場合、申告が発生しなくても「相続税を支払わなくて良い」という結論に達するまでの参考となる情報を提供してもらうわけですから、それはプロの仕事であり相談料が生じることが自然であると考えるべきです。 相談料の相場は、税理士の場合、大体1時間5,000円~10,000円くらいの範囲になることが多いのではないでしょうか。
ただ、現在では、その後の案件の誘致などを促す意味で「相談料は無料」とうたっている事務所も数多くあります。 一般的に無料相談では「申告書がこれでよいかどうか見てください」などという具体的な手続きのやり方を指導してもらうことはできないと考えるべきでしょう。 あくまで無料相談とは手続きの概要や一般的な前提知識を提供してもらう場所であり、各家庭の個別事情にまで踏み込んだアドバイスは有料となる可能性が高くなります。
やはり個別事情を加味した相談はそれ以降の責任が重くなることも多く、なかなか無料では責任を持ったアドバイスがしづらいというのが専門家の立場だからです。
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簡易診断を行っている事務所もある
相続税の申告というと数10万円から100万円を超える税理士報酬がかかることが普通ですが、まずその事務所に頼むかどうかは別として相続税がかかるか否かの判断だけをしてほしいこともあるでしょう。 相続税がかかるかどうかの判断だけであれば「簡易診断」などというネーミングでサービスを提供している事務所も数多くあります。 このようなサービスは大体「最低10万円から、その案件に応じて上下します」という金額設定がされている事務所が多く見受けられます。
ただ、個別具体的な事情で金額がかなり変わってくると思われるため、利用する前にその事務所に電話等で確認することは必須です。このサービスを利用する中で実際に税理士と話をしてみて自分との相性を判断することもできます。 今まで顧問の税理士がおらず、しかしいきなり高額の相続税申告報酬を支払う事務所を決めてしまうのが怖いという人にとっては「お試し」という意味でも有用といえるのではないでしょうか。
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