依頼者の「やりぬきたいこと」に伴走する。多様な得意分野を持つ弁護士がチームでサポートする法律事務所
9名の弁護士が得意分野を生かして依頼解決にあたっている、弁護士法人DREAM。代表弁護士の松江 仁美先生にお話を伺いました。相続問題に悩む方へ「やりたいことを徹底的にやった方が良い」と、力強いお言葉をいただきました。
今回は松江先生が感じている相続問題の変化や、オンライン化が進んでいる事務所について伺いました。
離婚・相続の問題を多く取り扱う
―事務所全体ではどのような案件を取り扱っていますか?
企業法務や離婚問題・相続問題を主に取り扱っています。企業法務は顧問会社に建築会社が多いので、不動産売買に関する案件が多いですね。
案件の内容が全く異なりますので、純粋に件数で比較するのは難しいですが…割合としては半分くらいが、離婚・相続などの家事事件。もう半分が企業法務という比率でしょうか。
離婚の分野では、財産分割や子どもをめぐる問題など、さまざまな依頼に対応しています。1つの離婚問題から枝分かれしていくことが多いため、分野を固定せずに幅広く相談をお受けしています。
相続の分野では、遺言の有効・無効を争うものや、遺留分侵害額の請求の相談が多いです。中でも遺言が有効かを争う案件が増えており、以前と相談の傾向が変化していると感じています。
遺言書があっても兄弟でもめてしまう
―相談の傾向は、具体的にはどのように変わってきていますか?
遺言書作成時の意思能力を争う事例
遺言書がないために遺産分割を争うパターンから、遺言書の有効性を争うパターンに変わってきている印象です。
昔は遺言を書いていないために、相続争いが起きてしまったケースが多かったです。被相続人がきちんとした遺言を書いておけば、争うことはなかった事案が多い傾向でした。
しかし最近は、遺言が有効かどうかを争うものが多い。しかも正式な公証人を立てる公正証書遺言でも、有効性が問題になるんですね。なぜかというと遺言作成した当時の被相続人に、意思能力があったかがあいまいなことがあるからです。
公証人とやり取りしているときは意思能力があり、何事もなく遺言書を作成できた。でもその前後で医師が調査したときには、意思能力を表す値が低かったということもあるんですね。人間の意識には波がありますから、調子がいいときに遺言書を作れば不具合なく手続きできてしまいます。
ですから遺言書作成した当時に意思能力を証明するためには、さまざまな証拠を集める必要があります。被相続人が施設に入居していれば、当時の看護記録。また認知症の症状を数値化する検査もありますから、その検査結果も証拠になります。あとは公証人との会話の弾み具合も、意思能力の証明になりますね。
相続でもめない兄弟関係を築くことの大切さ
実は遺産分割でもめるのは、兄弟同士で分割する場合が多いです。
ですので相続争いを防ぐには、子ども同士が争わないような関係性を作ることが大事ではないかと私は思います。もちろん遺言を作っておくことも有効です。しかし今は公正証書遺言でも争う時代ですからね…
私は最後にはやはり兄弟が大切になると考えています。なぜなら、兄弟は同じ時代を共有して暮らしてきたから。一般的には、親が先に亡くなりますし、子どもは世代が異なるので生きてきた環境が違いますよね。
ですから大変な時代も楽しかった時代も、同じように経験してきた兄弟が一番頼れると思います。理想は高齢になった兄弟で集まって、仲良く昔話をする関係ですよね。
法律では財産の分配はできますが、心の中にあるうらみまでは解決できません。なので相続時に溝ができないような兄弟関係を、事前に作っておくのが大切だと感じています。
オンライン化で、安心して相談できる環境
―先生の事務所はオンライン化が進んでいるとのことで、相談もオンラインでできるのでしょうか
はい。オンラインでのご相談が可能です。相続の案件に関しては、相続人同士が遠方に住んでいらっしゃることもあります。そういったときも、オンラインであれば別の場所にいる相続人の方と集まりやすいですよね。
このようにオンライン環境が整っていますので、「家族が遠方に住んでいて相談しにくい」という方や、感染症対策の観点から「対面相談は怖い」と感じられる方も気軽に相談してくださいね。
またオンラインシステムを導入してから、弁護士同士のコミュニケーションが活発になりました。所属弁護士は基本的にテレワーク。在宅ワークで業務を完結できるようなシステムを導入しています。
相談事があれば、すぐにオンライン会議ができるようにしています。チャットで「今、話せる?」と声をかければ、ZOOMで気軽につながれますから、便利ですよ。
当事務所がオンライン化を進めているのは、私がコロナ禍で「人は不老不死ではない」ということを感じたから。いざというときのために、普段からチームを組んで連携していくことの大切さを感じました。そういったこともあり、当事務所では複数名でご依頼に応じることが多いです。
若手の育成のためにも、チームを組むことは必要だと思いますね。
まずは、やりたいことをつき通す
―弁護士探しに悩んでいる方へ、アドバイスをいただけますか?
ご相談者の”腹を決めさせてくれる”弁護士が良いと思います。弁護士が最終決定するのではなく「あなたが決めるんですよ」と言える弁護士ということです。弁護士は話を聞いて提案はできますが、最後にどうするかはご本人が決めるべきだと思いますから。
それにはじめから妥協案を出してくる弁護士は、やめた方が良いと言いたいです。自分の意見を通したことで、相手方ともめたとしても和解はできます。でもやれることを徹底的にやらずに引いてしまうと、後悔が残りますから。
「弁護士を立ててまでやりたいことは何か」が一人ひとりにあると思いますから、まずはそれをつき通して。それでだめだったら、別の手を考えればいい。
今はネットで法律の知識も手に入る時代ですが、だからこそ悩んでしまう人もいます。いろんな考えが頭に渦巻いて、何が何だかわからなくなるんですね。
そんな時代だからこそ専門家を利用してほしい。調べた知識が自分に必要な知識なのか、どう組み合わせると自分に有利になるのか。そういった迷いを解消するのが、我々専門家です。
当事務所を含めて初回相談無料の事務所もありますから、まずは相談に来てくださいね。
―貴重なお話ありがとうございました。
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