野村証券の相続手続き|故人の口座の名義変更や解約、残高証明書の発行
故人が証券会社に口座をもっていた場合、銀行預金と同じく相続手続きが必要になります。この手続は相続のパターンや証券会社によって異なります。
野村証券における相続手続きはおおむね以下のような流れですすみます。
- 死亡届を役所に提出
- 通帳、キャッシュカードを確認
- 口座名義人が亡くなったことを銀行に連絡
- 必要書類の提出
- 払戻し(解約等)
この記事では野村証券の故人の口座の名義変更や解約などの相続手続きについて説明していきます。
証券口座の相続手続きは自動ではおこなわれず、手続きしないと相続できないので、面倒でも放置しないようにしましょう。
野村証券の預金の相続手続き方法
故人(被相続人)が証券口座に株式や投資信託をもっていた場合、相続人は被相続人と同じ証券口座を作ることになります。そして被相続人の資産を移管(振替)します。
野村証券の相続手続きの流れについては、以下のとおりです。
STEP1 取引店に連絡・資料取り寄せ
まずは、故人(被相続人)の口座のある、野村証券の取引店に連絡します。
相続手続きの担当者が故人の取引内容、相続の方法などを伺い、資料を郵送してくれます。なお、残高証明書が必要な場合は、あわせて申し出ます。
郵送される資料の主な内容
- 手続きの流れと必要書類
- 相続手続依頼書の記入例
- 法定相続順位、用意する戸籍謄本など
相続人が野村証券に口座をもっていない場合は?
被相続人の証券口座の資産を受け取るためには、資産を受け取る相続人の振替先口座が必要です。口座がない場合は、口座開設の意向を野村証券の取引店に申し出てください。
STEP2 必要書類の確認と準備
送られてきた資料を参考にして、必要書類を準備します。以下に相続のパターン別の必要書類をまとめました。実際には追加の書類が必要になることもあります。
遺言書、遺産分割協議書がない
- 相続手続依頼書
- 戸籍謄本または法定相続情報一覧図(被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本等(戸籍謄本/戸籍全部事項証明/除籍謄本)。相続人全員を確認できるもの)
- 相続人全員の印鑑証明書(発行より6カ月以内の原本)
遺産分割協議書がある
- 相続手続依頼書
- 戸籍謄本または法定相続情報一覧図(被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本等(戸籍謄本/戸籍全部事項証明/除籍謄本)。相続人全員を確認できるもの)
- 相続人全員の印鑑証明書(発行より6カ月以内の原本)
- 遺産分割協議書の写し(相続人全員の署名・実印の捺印があるもの)
遺言書がある
- 相続手続依頼書
- 遺言書の写し
- 検認調書の写しまたは検認済証明書の写し(公正証書遺言と、2020年7月10日以降法務局で保管された自筆証書遺言は検認が不要)
- 遺言執行者選任審判書の写し(家庭裁判所で遺言執行者が選任されている場合)
- 死亡証明書・戸籍謄本等(死亡が確認できるもの(原本))
- 遺言執行者の印鑑証明書(遺言執行者がいない場合は、弊社内の口座でお預りしている相続財産を受け取られる方全員の印鑑証明書(原本))
STEP3 野村証券に提出
必要書類の準備ができたら、資料に同封される返信用封筒で郵送するか取引店まで持参します。
被相続人の入出金の明細や取引の明細を確認する場合は、「残高証明書作成依頼書」もあわせて提出します。
STEP4 相続手続き(振替)完了
野村証券で書類確認と振替手続きをおこなってくれます。内容が確認できたら資産の振替手続きをおこなってくれます。手続きが完了すると自宅に「手続きが完了した旨の通知」および「お預り明細のお知らせ」が届きます。
なお、手続きにかかる期間はそれぞれ異なります。
▼今すぐ診断してみましょう▼野村証券の残高証明書の発行方法
残高証明を発行するときには、窓口に出向いて手続きをします。
手続きに持参するものは以下の通りです。
- 手数料1,000円前後/通
- 被相続人の取引内容がわかるもの(通帳・キャッシュカード・証書など)
- 申請者の実印と印鑑証明書(発行後6ヵ月以内)
- 被相続人が亡くなったことが確認できる戸籍謄本など
- 申請者が相続人であることを証明できる書類
残高証明書は、手続き後、約1週間~10日ほどで郵送されます。
未払利息(既経過利息)の証明が必要なときは、合わせて依頼することが可能です。
▼まずはお電話で相続の相談をしてみませんか?▼野村証券の概要
野村証券は、東京都千代田区に本社をおく野村ホールディングス傘下の証券会社です。日本の総合証券会社のひとつであり、大和証券とともにメガバンクの金融持株会社をもたないという特徴があります。
グローバルに拠点をもつ金融サービス・グループであり、営業部門、ホールセール部門、インベストメント・マネジメント部門という3つの部門が、30を超える国や地域のネットワークを通じて、国内外のお客様に付加価値の高いサービスを提供しています。
▼忘れている相続手続きはありませんか?▼この記事のポイントとまとめ
野村証券の手続きについて説明しました。最後にこの記事のポイントをまとめます。
野村証券での相続手続きをするときは、まず、故人がどこの支店に口座をもっているのかを調べ明らかにする必要があります。手続きは、遺言書がある場合、相続人が複数いる場合などで異なるため、自分の場合はどのような手続きが必要なのかを聞き、戸籍謄本をはじめとした必要書類を集めます。提出後、書類に不備がなければ10日間程度で完了しますが、不備があった場合は長引く可能性があるので余裕をもって手続きをしましょう。
証券口座での手続きに窓口へ訪問する回数は最低でも2~3回となり、手間に思う方もいるのではないでしょうか?
また戸籍収集や遺産分割協議書の作成も、慣れていない人には難しく感じるでしょう。
戸籍を取得するために役所に行こうにも、手続きをされる方が会社勤めの場合は平日に時間をとるのは大変な方もいらっしゃるでしょう。
なかなか時間が取れないという方は、行政書士などの専門家に手続きを依頼してみてはいかがでしょうか。
いい相続ではお近くの専門家との初回無料面談をご案内しておりますので、お電話またはメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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