りそな銀行の相続手続き｜故人の口座の名義変更や解約、残高証明書の発行 更新日: 2023年12月20日

預金は最も身近な金融資産のひとつ。遺産相続の対象となる財産は様々ありますが、中でもほとんどの方がお持ちなのが銀行などの預金ではないでしょうか。

りそな銀行における相続手続きはおおむね以下のような流れですすみます。

1. 死亡届を役所に提出
2. 通帳、キャッシュカードを確認
3. 口座名義人が亡くなったことを銀行に連絡
4. 必要書類の提出
5. 払戻し（解約等）

銀行の手続きの前にしておくこと

死亡届を役所に提出

死亡届が提出されていない場合は、りそな銀行での相続手続きを開始することができません。

死亡届は、被相続人が亡くなったことが判明したら、7日以内（国外で死亡した場合は、死亡を知った日から3か月以内）に役所に提出します。

葬儀を葬儀社に依頼する場合は、通常、葬儀社が提出を代行してくれます。

死亡届について詳しくは「【死亡届の基礎知識】死亡診断書はコピーが必要？提出期限や再発行のしかたまで徹底解説」をご参照ください。

通帳、キャッシュカードを確認

亡くなった人が、りそな銀行のどこの支店に口座をもっているのかを明らかにします。

通帳やキャッシュカードを探しましょう。

口座がわからないときはどうするか

以下のような場合は、現存調査（預貯金の有無の調査）をします。

• 複数の口座を持っている可能性がある
• 通帳などを紛失して口座番号が分からない
• りそな銀行に故人（被相続人）の預金があるかわからないので調べたい

現存調査を請求する場合は、りそな銀行の店舗に出向く必要があります。

相続人が現存調査を依頼するときの必要書類は、被相続人の死亡が確認できる戸籍謄本もしくは除籍謄本や、手続きをする相続人の戸籍謄本等、本人確認書類や印鑑などです。

窓口での手続きは事前に予約することもできます。WEBで予約ができますのでりそな銀行のホームページをご参照ください。

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りそな銀行の預金の相続手続き方法

口座名義人が亡くなったことをりそな銀行へ連絡

りそな銀行の口座を作った店舗か、最寄りの支店に連絡します。 電話の場合は、相続専用窓口はないので、口座を開設した店舗またはお近くの店舗に電話することになります。

口座の凍結

銀行では口座名義人が亡くなったことを知ると亡くなった方の口座を凍結します。これにより入出金などはできなくなりますので、振り込みも引き落としもできなくなります。

公共料金やクレジットカード等の引き落としがある場合は、決済方法の変更や解約などの手続きを並行して進めましょう。 凍結された口座に入金の予定がある場合は、早めに入金元に対して連絡するとよいでしょう。 そうしないと、被相続人が賃貸物件を持っている場合などは、借主が家賃を入金できなくなり困ってしまいます。

必要書類の提出

りそな銀行に相続発生の連絡をすると、手続方法を案内してもらえますが、必要書類はケースによって異なります。

• 遺産分割協議・遺言がいずれもない場合
• 遺産分割協議により相続される場合
• 遺言により相続される場合

遺産分割協議・遺言がいずれもない場合

1. 相続手続依頼書（りそな銀行指定のもの）
2. 被相続人(お亡くなりになられた方)の出生から死亡までの連続した戸籍謄本（または全部事項証明書）発行から6ヶ月以内
3. 被相続人(お亡くなりになられた方)のりそな銀行の通帳やキャッシュカードなど
4. 実印
5. 相続人全員の印鑑登録証明書
6. 相続人全員の戸籍謄本（または全部事項証明書）発行から6ヶ月以内

2と6については、除籍謄本、原戸籍、改正現戸籍が必要になる場合があります。

6については、被相続人と同一の戸籍にいる人、被相続人の戸籍から除籍されたが現在の姓が被相続人の戸籍から確認できる人は不要です。

遺産分割協議により相続される場合

先述の「遺産分割協議・遺言がいずれもない場合」の必要書類に加えて、法定相続人全員の署名・捺印があり記載内容が完備した遺産分割協議書が必要です。

遺言により相続される場合

遺言により相続される場合は、遺言執行者の指定がある場合と指定がない場合で準備する書類が異なります。

また、遺言の内容により準備する書類が変わりますので、りそな銀行に確認が必要です。

払戻し

提出書類に不備がなければ、2週間前後で、指定した相続人の口座に払戻しがあります。

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りそな銀行の預金の相続手続きの注意点

埼玉りそな銀行・関西みらい銀行の預金は上記とは手続きが違う場合があります。取引店にご相談ください。

遺産分割前の相続預金の払戻し制度

銀行の相続手続きはある程度時間がかかるため、葬儀費用などや生活費のために預金の一部を出金したい場合のために設けられているのが遺産分割前の相続預金の払戻し制度です。

払戻し方法は「家庭裁判所の判断を経ないで預貯金の払戻しを認める制度」と「家庭裁判所で家事事件手続法の保全処分の要件を緩和した制度」の２つがあります。

裁判所の判断を経ないで払戻しをする場合は、払戻しを受けられる金額に決まりがあります。

金融機関ごとに150万円までで、かつ、相続開始時の預金残高の3分の1に、自分の法定相続分を乗じた金額の範囲内です。

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りそな銀行の残高証明書の発行方法

手続きに持参するものは以下の通りです。

• 手数料880円～2,200円／通
• 実印
• 申請者の実印と印鑑証明書（発行後6ヵ月以内）
• 被相続人が亡くなったことが確認できる書類
• 申請者が相続権利者（相続人・遺言執行者・相続財産管理人等）であることを証明できる書類

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りそな銀行の概要

りそな銀行は、埼玉りそな銀行、関西みらいフィナンシャルグループとともにりそなホールディングス傘下にある金融サービスグループです。

大和銀行と協和銀行、埼玉銀行の三行が合併してりそな銀行が誕生しました。総資産は約78兆円です。

りそなグループは、女性活躍を推進しており、2021年度は女性ライン管理職比率が30％を超えました。2022年には「女性が活躍する会社BEST100」（日経WOMAN 企業の女性活用度調査2022）で総合第2位に。

お客さまに新たな価値を提供するためにさまざまな「挑戦」に取り込んでいます。

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この記事のポイントとまとめ

りそな銀行の手続きについて説明しました。最後にこの記事のポイントをまとめます。

銀行での手続きに窓口へ訪問する回数は最低でも2～3回となり、書類に不備があればそれだけ回数は増えます。

また、１回の訪問で要する時間は待ち時間も入れると、１時間から１時間半ぐらいはかかることが多いです。

手続きをされる方が会社勤めの場合は平日に時間をとるのは大変な方もいらっしゃるでしょう。

なかなか時間が取れないという方は、行政書士などの専門家に手続きを依頼してみてはいかがでしょうか。

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