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株は生前に現金に替えておいた方がいいですか?

質問者:M.N

父親の財産の殆どは株になるのですが、生前に株を現金に換えておくのと株をそのままもらいうけるのとどちらがお得になりますか?

  • 回答:遺産相続なび

    遺産の構成というのは各家庭によりさまざまです。中には故人の趣味が株だったので、遺産のほとんどが株式であるという場合も考えられます。相続財産としてもらうのにどちらが得かということは一概には言えませんが、状況によっては株式を相続させるのがあまり好ましくないこともあります。

    ◎株式を相続する際の注意点

    株式は不動産よりは換金しやすい資産であるものの、現金よりも扱いづらい点があります。 株式が相続財産の中に含まれる場合はどのように相続されるのかを考えてみましょう。
    被相続人(亡くなった人)が死亡すると、たとえば300株があったとしたらそれは最終的な帰属先が決まるまでは300株すべてを相続人全員が共有するということになります。相続人が3人いたとしても100株ずつ当然に分割されるわけではないのです。こうなると、相続する人が決まるまでは1人の者が代表で権利を行使する者として会社に通知した上で議決権等を行使することになりますが、その代表者を決めるにあたっては共有者の持分価格の過半数の賛成がなくてはなりません。
    つまり、最終的な相続人が決まるまでは非常に不自由な状態におかれるということです。 また、現金がまったくない状態で被相続人が亡くなると、相続人が葬儀費用などすぐにかかってくる現金を支出できない場合に困ることにもなります。

    ◎結局、現金と株、どちらが得か?

    株式はご存知の通り、その価値が大きく変動するものです。相続時点では非常に優良な銘柄だったのが、放置しておくと時間とともに価値が下落してしまうことも十分に考えられます。現金でも確かにインフレリスク(物の値段が上がって、相対的にお金の価値が下がること)があるといえばその通りですが、株式のように乱高下するものではありません。 被相続人側から見た場合、株式を相続人にそのまま渡そうとするのであれば、株取引に関する知識を持っている相続人に相続させ、株のことがわからない相続人にはその他の財産を相続させるという遺言書を作っておいた方がよいでしょう。
    また、譲り受ける側が知識を持たずにいきなり株式を相続してしまった場合、もちろんそれをきっかけとして株取引の知識を学んだ上で持ち続けるという選択肢もあります。しかしまったく株取引など興味もないということであれば、頃合を見て一部または全部を売却して現金化したり他の財産に組み替えた方が財産が大きく目減りする心配がなくなります。 ただ、単純に比較してどちらが得かというのはあくまで結果論であり、相続人がいつ売却するかというタイミングにも大きく左右されるということです。

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