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上場株式を相続することになりましたが、株価の評...

質問者:S.M

上場株式を相続することになりましたが、株価の評価はどのようになされるのでしょうか?

  • 回答:遺産相続なび

    相続財産の価額評価は、財産の種類により比較的容易なものと複雑なものがあります。その中でも株式は上場、非上場により評価の仕方が分かれてきます。では、上場株式の評価方法や被相続人の保有株式を漏れなく調べる方法を確認してみましょう。

    ◎上場株式の評価方法

    上場株式とは国内にある証券取引所(東京、大阪、名古屋、札幌、福岡、ジャスダック等)で上場基準を満たしており、売買できる株式のことをいいます。上場株式は売買価格が明確ですので非上場株式より価額計算がしやすいといえます。上場株式は原則として相続開始日の最終価格(終値)により評価することになります。
    ただ、株価というのは毎日変動する上に、社会・経済・政治などの分野で大きな影響をもたらす事件があれば前日より急騰、急落することも考えられます。そのような性質からすると、必ずしも課税の公平が図れないこともあります。
    よって、そのような不公平を是正するために上場株式については4つの指標があり、これらの中の「最も低い価額」で評価することになっています。

    1.相続開始日の最終価格
    2.相続開始日の月の毎日の最終価格の平均額
    3.相続開始日の月の前月の毎日の最終価格の平均額
    4.相続開始日の月の前々月の毎日の最終価格の平均額

    ◎上場株式の存在を調査するには

    そもそも、被相続人(亡くなった人)がどのくらいの上場株式を持っていたのかその全容がわからない相続人もいるはずです。平成21年1月に株券の電子化(ペーパレス)が実施されましたので、紙の株券を探せばよいというものではなくなりました。
    現在、上場株式については個人投資家への課税面から「特定口座」が設けられて源泉徴収等が行われています。証券会社には特定口座、一般口座がありますが、特定口座というのは顧客の一年間の取引や税金等が簡単に管理できるものであり、「年間取引報告書」が顧客に提供されています。
    相続人が被相続人の株式を調査する際のポイントとしては以下のものがあります。

    「証券会社からの郵便物」(「年間取引報告書」等で取引内容を確認する)
    「普通・当座預金通帳」(株式の売買代金の入出金、配当金の入金を確認する)
    「確定申告書」(「株式に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」の作成があれば、上場株式の取引があったことが明らかであり、添付されている「特定口座年間取引書」から証券会社を特定することができる)

    税務調査の際も、税務署はこういった資料から取引内容を解明しています。いずれも相続人自身で調べられるものばかりですので、少額の入金等から得られる手がかりも含めて見落としのないようにしなくてはなりません。

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